2008-01-01から1年間の記事一覧

『おいしい生活』

あ、なんかこの人いいなあ、と僕が好印象を持つ女性は58パーセントくらいの確率でウディ・アレンの映画が好きだと言うので、これは押さえておいて会話の引き出しとして活用せねば、と考えウディ・アレン映画を見まくった若き日々を、ゆえあって勃然と思い出…

『ワンダとダイヤと優しい奴ら』

ロンドンの銀行を襲撃した強盗チームが手に入れたダイヤをめぐり各種悪知恵や浅知恵を働かせたり働かせなかったりする英国風味クライムコメディ。英国風味というよりもモンティ・パイソン風味といったほうがよいかもしれませんね。どもりのキャラが徹底的に…

『デス・レース』

その中二病的世界観が世界中の中二から大絶賛された『デス・レース2000年』のリメイク作。 ・原作の得点加算方式(レース中にひいた人間の種別によって点数加算。女性40点、少女70点、年寄りは性別問わず100点)がなくなった・物事の道理を解さぬ小4がデザイ…

『トロピック・サンダー』

『地獄の黙示録』は今でこそ戦争映画の金字塔とされていますが、撮影中はトラブル続きで監督のコッポラさんはめちゃんこ大変だったそうです。ハーヴェイ・カイテルの降板に始まり、マーティン・シーンは心臓麻痺でダウン、マーロン・ブランドは肥えすぎちゃ…

『レッドクリフ』

いやもう三国志が大好きで大好きで。 僕の場合、入り口はスーファミ版『三国志3』で、その後は吉川版『三国志』→横山版『三国志』→中国中央電視台版『三国志』→マンガ『蒼天航路』→オンラインゲーム『三国志大戦』といったかんじの三国遍歴。今も北方版三国…

『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』

スーパー燃えるロボットアニメの総集編。「自分を信じるな! 俺を信じろ! お前を信じる俺を信じろ!」という兄貴分のかっけー詭弁にそそのかされて新天地に旅立った少年が、やがて兄貴分の死に直面し、絶望のどん底を自らの吐瀉物にまみれながら這いずりま…

『ファンタズム』

ここんとこ物凄いペースで悪夢ばっかり見ています。昨晩なんか三本立てで悪夢鑑賞しちゃいましたよ。 さーて、昨晩の悪夢さんは……「ヒモロギです。すっかり秋めいてまいりました。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋などと言いますが、わたしはやっぱり悪夢の秋で…

『新幹線大爆破』

二十年ぶりにディズニーランドへ遊びに行ったら、アトラクションから何から当時とはずいぶん様変わりしていて驚きましたよ。「キャプテンE.O」とかなくなっちゃってるしね。うちの相方もランドのほうは久しぶりなんつってチュロス片手に大はしゃぎでね。閉園…

『ダークナイト』

僕のベストオブバットマンはティム・バートン監督のダメ人間愛が炸裂しまくりの大名作『バットマン・リターンズ』であり、この評価は今後何十作バットマン映画が制作されようと変わらないと思いますが、本作はそれに次ぐくらいの面白さでした。アメリカで大…

『崖の上のポニョ』

男一人で観に行くのはちょっと恥ずかしいかもなあ……と思いつつ夜遅くに歌舞伎町の映画館に足を運んでみたところ、客席はまばらで子どもなど一人もおらず、館内にいたのはホームレスとヤクザとホストだけだったので、僕もリラックスして観ることが出来ました…

『スティング』

フッカーとゴンドーフの若手ベテラン詐偽コンビは友人の仇をうつべく、こわもてマフィアのロネガンに一世一代のハッタリ詐偽をかまそうとするのだが……といったかんじのアカデミー賞受賞作。脚本・俳優・音楽すべてが素晴らしいという稀有な作品。復讐譚のく…

『片腕マシンガール』

忍法ヤクザに弟を殺され片腕をもがれた女子高生が、失った腕の代わりに自動車修理工お手製のマシンガンを装備して復讐の炎を燃やすピンキー&バイオレンスムービー。この粗筋にまったくグッとこない人間とは、僕は一生かかっても、弥勒菩薩が下生する五十六…

『椿三十郎(黒澤版)』

[rakuten:book:12107332:image] いやあ、やっぱ何回観ても面白いですな(言うまでもないことですが、とうぜん黒澤版のほう)。何度みても楽しめるコンテンツというのは僕にとってはものすごく稀有で貴重です。マンガだったら、重ねての鑑賞に耐えうるような…

『トランスフォーマー』

「映画秘宝」では2007年のワースト映画と認定されていたので今まであえて観ようとも思わなかったんですが、いざ観てみたらけっこう面白かったです。これがワーストということはないだろう映画秘宝。秘宝もいつのまにかずいぶんと審美の眼が濁ってきたものだ…

『トラ・トラ・トラ!』

先の大戦の戦端となった真珠湾攻撃に至るまでの時々刻々たる経過を、日本軍・米軍双方の視点から交互に描くターン制ウォー・シミュレーション・ゲーム。もとい、ターン制日米合作映画。視点も公平中立だし、一応は日本の勝ち戦の状態で話が終わるので、スー…

『仁義なき戦い』

昭和21〜31年に繰り広げられた広島(呉)やくざの抗争と分裂を描いた実録もの。監督は深作欣二。主演は菅原文太。僕の大好きな作品です。これはもう、本当に、頼むから、いっぺん騙された思うてためしに観てつかあさいや。もしつまらんかったら、わしの指詰…

『jackass number two』

「危ないことをしてるのはスタントマンかバカです。良い子やクソガキ、幼稚な大人の方は絶対にマネしないように」というおなじみのテロップから始まるjackassシリーズも、テレビシリーズ、映画版第一作、外伝的位置づけともいえる『WILD BOYZ』を経て、これ…

『ナチ親衛隊の狼女』

本邦では『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』二本立ての内容を各個バラ売りという形で劇場公開した『グラインドハウス』。このたびDVDのコンプリートBOXを購入し、ようやく完全な形で観ることができました。やはり通して観たほうが格段に面白かったで…

『乙女の祈り』

ポウリーンとジュリエットは無二の親友。共通の趣味は歴史ファンタジー小説の創作(設定厨)、粘土細工、オーソン・ウェルズ。わ……キモい。しかも、ただのキモい腐女子二人組かと思ったら、いつしか二人は女×女の同性愛へと走り、愛の成就にとって最大の障壁…

『それでもボクはやってない』

それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2007/08/10メディア: DVD クリック: 120回この商品を含むブログ (95件) を見る 就職活動中のフリーターが面接を受けに行く道すがら、満員電車の中でそわそわ…

『アポカリプト』

川口浩探検隊シリーズに深い薫陶を受けた僕にとってはまったくもって堪らない、感涙快哉ヨダレだくだくの傑作ジャングル映画です。土人たちが血で血を洗い殺戮しあう野蛮でモンドでヤコペティックな映画が21世紀の御世に作られるとは、まさか夢にも思いませ…

『Mishima: A Life In Four Chapters』

フランシス・フォード・コッポラ&ジョージ・ルーカス制作、ポール・シュレーダー監督、出演は緒形拳・沢田研二・坂東八十助その他もろもろ……という豊饒なスタッフの手で作られながらも、日本では未公開・未ビデオ化・未DVD化という不遇な作品です。 話の内…

『怪談昇り竜』

♪せーなーでー、泣いてーるー、昇りー竜ー。ということで、僕が世界一かっこいいと思う女優・梶芽衣子さんと、僕が世界一くだらない映画を作る監督として尊敬している石井輝男監督がタッグを組んだ豪華な作品です。なんというカルト的に最強な組み合わせ。ゲ…

『リアリズムの宿』

つげ義春原作映画の中では本作が一番好きです。つげ作品のもつ独特の乾いた死臭がしないところがむしろ逆に好ましい。つげのつげつげしいかんじはつげにしか出せない気がするので、他人がそれを映画化してつげつげとなぞってみたところでなあ、という気がす…

『HOT FUZZ』

良識ある映画愛好者たちによる署名活動が行われているにも関わらず日本ではいまだ劇場公開の予定もDVD化の予定もないという本作。代わりにシネコンでかかっているのは不治の病がどうしたとか被災地で犬っころがどうしたとか、阿呆女子御用達の安物ばかり。日…

『28週後...』

明けましておめでとうございます。三度のめしよりゾンビが大好きなヒモロギ小十郎です。今年もよろしくお願いします。ははは。 今年のスクリーン初めは『28週後...』。レイジ・ウイルスの感染者(ぶっちゃけゾンビ)により壊滅したロンドンが舞台の前作から…