『乙女の祈り』


 ポウリーンとジュリエットは無二の親友。共通の趣味は歴史ファンタジー小説の創作(設定厨)、粘土細工、オーソン・ウェルズ。わ……キモい。しかも、ただのキモい腐女子二人組かと思ったら、いつしか二人は女×女の同性愛へと走り、愛の成就にとって最大の障壁であるポウリーンの母親をレンガで殴ってぶっ殺す計画を実行に移す……といったかんじの暗黒青春映画。監督はみんな大好きピーター・ジャクソン

 なんつっても、ヒロイン役のメラニー・リンスキーがあまりに不細工なため話にまったく没入できませんでした。ブサで顔が四角で肩幅が広い百合ヒロインなんてアリなのか。僕ははじめ『ネバーエンディング・ストーリー』のロックバイターが友情出演しているのだと思っていたのですが、映画をぼんやり観ているうちに、そいつはロックバイターなどではなく、なんとニュージーランドに住むふつうの女子高生でしかもヒロインだということが判明し、あげくの果てにそいつが友人とレズ行為に及んだりなんかしはじめたので非常に驚きました。きっとピージャクさんはキングコングが好きなあまり、コングに生き写しな女の子をオーディションでうっかり選んでしまったのでしょうね。あー、ありうる。あるある。

 とまあ、えらい言いようですが、とにかく僕は「かわいくないヒロイン」というわけのわからぬ存在にはまったくもって耐えられないのだ。そんなもん、果たして世の中に存在する意味があるのだろうか。『キン肉マン』でいったらスペシャルマンやプリプリマンやウォーズマンのヒゲソリやニンニク食べて巨大化設定くらい意味がないのではないだろうか。僕は映画にリアリティなんて全く求めていないので、ヒロインはぜんいん絶世のかわいい女子にして頂きたい所存。

 とまあ、今回もきわめて低レベルの映画評を展開してやまない僕ですが、ヒロインが不細工ということしか頭に残っていなかったので他に何も書きようがなかった。ピージャクさんの作品ってどれもすごく面白いのにヒロインにハズレが多くありませんか? 『ブレインデッド』なんかもヒドかった。